『ジェンダー・マリアージュ〜全米を揺るがした同性婚裁判〜』上映会&トーク
①2018年8月11日(土)
16:30~19:30
②2018年8月12日(日)
13:00~16:00
2015年6月、全州で同性婚が容認されたアメリカ。
そこに至るまでには、愛と涙の積み重ねがあった。 同性婚が合法とされていたアメリカ・カリフォルニア州で、2008年11月、結婚を男女間に限定する州憲法修正案「提案8号」が通過。同性婚が再び禁止されることになった。この「提案8号」を人権侵害であるとして州を提訴したのが二組の同性カップル。クリス&サンディとポール&ジェフ。アメリカ合衆国最高裁判所で婚姻の平等が初めて争われるこの訴訟のもと、かつてブッシュ対ゴアの大統領選で敵同士だった2人の弁護士、テッド・オルソンとデヴィッド・ボイスも手を取り合う。愛とは、家族とは、人権とは……。彼らのかつてない闘いを5年以上に渡って撮影し続けた感動のドキュメンタリー。
①2018年8月11日(土) 16:00~ 開場 16:30~18:30 映画『ジェンダー・マリアージュ 』上映 18:30~19:00 トークゲスト:福島千鶴(ふくしま ちづる)さん
「結婚」から「わたし」と「家族」と「未来」を語る 19:00~19:30 感想シェア会
②2018年8月12日(日) 12:30~ 開場 13:00~15:00 映画『ジェンダー・マリアージュ 』上映 15:00~15:30 トークゲスト:筌場彩葵(うけば さき)さん
あなたの性別は何ですか?
〜ある日、息子に「俺、男の人が好きなんだ」と言われたらあなたは"YES"と言えますか?〜
15:30~16:00 感想シェア会
■トークゲスト
8/12(土):福島千鶴(ふくしま ちづる)さん
●タイトル
「結婚」から「わたし」と「家族」と「未来」を語る
●メッセージ
あなたには一生を共にしたいパートナーがいますか?今いないとしても、欲しいと思いますか?
わたしには12年連れ添ったパートナーがいます。
共に、苦労と幸せをわけあい、時を過ごしてきました。そんな日が永遠に続くといいなと願ってやみません。
しかし、
「パートナーが突然事故にあい面会謝絶。家族しか会えませんと医療スタッフにいわれ、会わせてもらえなかった。」
「パートナーが亡くなってしまった。相手名義の家だったので追い出され住居を失った」
「2人で積み上げた財産は分与権利がなかった。関わりのなかった実家が財産をうけとった」
これらは私が友人らから聞いた実際にあった話です。
いまや、結婚の権利があっても婚姻制度を結ばないことを選ぶ人たちもいます。
婚姻制度がすばらしいものか、というのは別の議論の場が必要ですが、同性であると選択の権利すらないのです。それはとても生きづらい世界です。なぜなら、パートナーと一緒にいることは、人生に深く関わっているからです。仕事、住むところ、友人、家族、こども…
私たちは子どもを持つために動いています。不妊治療にも婚姻制度は深く関わっています。このあたりも来られた方とざっくばらんに話せたらいいなと思っています。
同性婚を考えることは、当事者のみならずすべての人のパートナーシップを見つめ直すことにつながると私は考えています。
誰といるのか
どんな家族をつくりたいのか
こどもをもつかもたないか
どんな仕事をして、
どんな社会を目指すか
こどもたちにどんな日本の姿をみせたいか
これらを問うからです。
アメリカが先にみせてくれた姿から
日本に住むわたしたちひとりひとりの
愛の形を話し合う時間になるのではないかなとワクワクしています。
ぜひ、あなたの「結婚」「家族」「未来」を聴かせてください。
●プロフィール
兵庫県神戸市出身、言語聴覚士。13歳で阪神淡路大震災を経験し、福祉の道を志す。いじめやセクシュアリティーの自覚の芽生えから人の心に深く興味を持つ。コミュニケーションに困難を持つ人々との出会いがあり、言語聴覚士の資格取得後、病院勤務8年経験する。自分を模索しているときに出会ったNVC(非暴力コミュニケーション)をベースににしたワークショップが心に深く響き、セクシュアリティーを含む自己受容がすすむ。家族や職場へのカミングアウトを経て、現在は同性パートナーとともに妊娠活動中、「誰にでも内側に光がある」自分の体験を通して学んだことを伝え、自分に自信がない人や自分の持ち味が見えにくくなっている人たちの発火材になりたいと、在宅訪問リハビリの仕事をしながら、聴く場・伝える場を提供している。
8/12(日):筌場彩葵(うけば さき)さん
●タイトル
あなたの性別は何ですか? 〜ある日、息子に「俺、男の人が好きなんだ」と言われたらあなたは"YES"と言えますか?〜
●メッセージ
突然ですが、みなさんにお聞きします。
「あなたの性別は何ですか?」
多くの人にとっては、女性か男性か、2つしか選択肢がない問いだと思います。 でも、本当にそうなんでしょうか?
こんなことを言うと、
「ああ、最近よく聞くLGBTってやつでしょ?知ってる知ってる」
「私、偏見ないし差別なんてしないよ!」
と言う人もいるかも知れません。
でもそう思っている人にこそ、想像してみてほしいんです。
もし、あなたの子どもが当事者だと打ち明けたらどうしますか?
「友達や同僚なら別にいいけど、家族はちょっと・・・」と思う人も少なからずいると思うんです。
私が伝えたいことは、LGBTを考えることは「どこかに遠くにいる、一部の人のことを理解する」ことではなく、「みなさん自身がどう生きるのか、周りの人たちとどんな関係性でいたいのかを考える」ことにつながってくるんだということです。
アタリマエに思っていることを、あえて立ち止まって考えてみる。
それを今回みなさんと一緒に探究してみたいと思っています。
ぜひお気軽に遊びに来てくださいね。
●プロフィール
兵庫県・淡路島生まれの27歳。京都産業大学外国語学部卒業。
小学校の頃から、「性別」や発達凸凹などをきっかけに「普通ってなんだろう?」と思うようになる。
そんな自身の体験から学校や教育のあり方に関心を持ち、大学在学中にオルタナティブ教育の存在を知り、一人ひとりを尊重する実践とマインドに感銘を受ける。
いろいろな教育や、それに取り組む人たちを見てみたい!と思い、新卒で教育関連のNPOに就職し、不登校や子どもの貧困、就労支援の現場を垣間見る。
その後、自身の性別への違和感と向き合うことを決め、トランス(性別移行)を開始。「自分の内側にある快や不快に正直にいたい!」という思いから服装、名前、身体…など、だんだんと機嫌よく居られる着地点を探っていっている途中。
現在は、学校を中心にセクシュアルマイノリティについての講演・研修活動を行っている。ファシリテーションに重きをおき、非当事者も「自分ごと」だと感じられるように意識した場づくりを日々実践している。
■参加費 一般 1,000円 中学生以下 無料
■会場
studio awai(スタジオあわい)
西宮市田中町4−9あんのん舘2F (阪神西宮駅南側すぐ)
■申込方法
■協力 あんのん舘・studio awai ■主催・お問い合せ トランジション西宮
■予告編